ガーベラ農家の一年|季節ごとの仕事と花が届くまでの流れ
- 松下園芸

- 9月29日
- 読了時間: 4分

みなさんが花屋さんで見かけるガーベラは、私たち農家の手によって一年を通じて大切に育てられています。カラフルで可愛らしい花姿から、誕生日やお祝いのギフトにも人気のガーベラですが、その裏側には季節ごとの細やかな作業や管理が欠かせません。
この記事では、**「ガーベラ農家の一年」**をテーマに、春夏秋冬それぞれの仕事や出荷までの流れをご紹介します。ガーベラは通年生産しているお花なので、時期によってそんなに変わりはあるの?と思われますが、やはり時期によって少し違いがあります。「ガーベラってどうやって作られているの?」と気になる方や、花の仕事に興味がある方にぜひ読んでいただきたい内容です。
🌱1. 春:イベントの続く時期 | 出荷の最盛期
春はガーベラがもっとも元気に咲く季節です。気温や日照時間が安定してくるため、花数も増え、花屋さんに並ぶ本数もぐっと多くなります。3月〜5月はイベントシーズン(卒業・入学・母の日)が重なるため、出荷作業も一年で最も忙しい時期となります。
ちなみに年に一度の「ガーベラ記念日」もこの時期です。本当にイベント続きですね。
みなさん、何日がガーベラ記念日かご存知ですか?4/18 です✨ 「ヨイハナ」の語呂合わせで覚えてください😌そしてイベントが続き、母の日が終わると、植え替え作業が始まります。全体のおよそ3分の1の株を植え替えていきます。

⇧ガーベラの苗を植えたばかりの様子
☀️2. 夏:夏の厳しい高温対策
夏のハウスは高温になりやすく、ガーベラにとって過酷な環境です。そこで農家は、遮光ネットを張ったり換気を強めたりして温度と湿度の管理に全力を注ぎます。また、この時期はどうしても花の品質が落ちやすいです。そこで松下園芸は、夏場は夜、ハウス内に冷房をかけています。これを「夜冷(やれい)」と呼びます。数年前から松下園芸は夜冷を始め、夏場の品質はかなり向上しました!お世話になっている市場の担当者さんのお一人は、冬よりむしろいいと言っていただいたこともあります・・・!✨
【通年安定した良品質】、これが最大の目標です。
🍂3. 秋:品質の安定とイベント需要
秋はガーベラにとって再び過ごしやすい季節。前述した5月末の植え替え作業によって植えた新しい株は、葉が増え、咲き揃います。10月以降はブライダル需要が高まるため、白やピンク系のガーベラが特に人気です。さらに近年はハロウィンも大盛り上がりです。ハロウィンの時期はオレンジだけでなく、自然界のガーベラにはない”黒” ”むらさき” といった色も需要が高まります。そんな時は染めガーベラを研究し続けている松下園芸の出番です!変わった色のガーベラのご注文、任せてください!💪

⇧黒く染め上がったガーベラ
⛄️4. 冬:寒さとの戦いとハウス管理
冬は日照不足と低温で、ガーベラにとって成長のスピードが落ちる季節です。とはいえ、松下園芸がある静岡県浜松市は全国の中でも比較的温暖な地域です。冬場、浜松市で雪が降ることはとても珍しいです!とはいえやはりガーベラにとって冬の冷気は過酷なので、ハウス内では暖房を使い、夜間も一定の温度を保つことで花を守ります。
☝️5. ガーベラが花屋に届くまで
農家で収穫されたガーベラは、専用のスリーブに入れられ、一晩〜二晩水につけ十分水揚げを行い、市場へ出荷されます。そこからさまざまな業者様を挟み、お花屋さんに届けられる
事が通常です。収穫からお客様の手に渡るまでの時間は、通常2〜3日ほど。
農家の毎日の管理があるからこそ、皆さんの元で美しく咲き続けるのです。
ガーベラ農家の一年は、季節ごとの環境に合わせた工夫と、細やかな管理の積み重ねです。私たちが届ける一輪一輪には、「大切に育てた時間」と「誰かを笑顔にしたい想い」が込められています。
これからも、このブログを通じてガーベラの魅力や農家の日常を発信していきます。
ぜひご覧いただき、少しでもお花に興味を持っていただけたら嬉しいです🌼
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