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【ガーベラの名前の由来と、世界で愛される理由】農家が語る“ガーベラ”の不思議な魅力

  • 執筆者の写真: 松下園芸
    松下園芸
  • 10月13日
  • 読了時間: 4分

こんにちは、松下園芸です。


私たちは年間を通してガーベラを栽培しています。日々花と向き合う中で感じるのは、「ガーベラという花が、なぜこんなにも多くの人に愛されるのか」ということです。


この記事では、農家の視点からガーベラの名前の由来、歴史、そして世界で人気を集める理由をわかりやすくご紹介します。



ガーベラの名前の由来

一人の植物学者から始まった物語

ガーベラという名前は、18世紀のドイツ人植物学者「トラグット・ガーバー(Traugott Gerber)」に由来しています。彼は当時、ロシアで植物研究をしており、多くの新種を記録した学者として知られていました。南アフリカで発見されたこの鮮やかな花に、仲間の植物学者ヨハン・グリーナーが「彼の功績を称えて**Gerbera(ガーベラ)**と名付けた」と言われています。

つまり、ガーベラという名前は、学問への情熱を生きたまま花に残した“人の名前”なのです。植物の学名の多くは発見者や研究者の名前から生まれますが、ガーベラほど多くの国で親しまれているものは珍しいと言われています。



南アフリカの大地で生まれたガーベラの原種

現在、世界中で栽培されているガーベラの原種は、南アフリカやマダガスカルなどの温暖な地域で自生していました。特に有名なのが「ガーベラ・ジェームソニイ(Gerbera jamesonii)」。これは19世紀末にスコットランドの鉱山技師ジェームソンによって発見された品種で、現代のガーベラの祖先とされています。

このガーベラは当時、野生の花とは思えないほどの鮮やかなオレンジ色をしており、その美しさがヨーロッパの園芸家たちの心を掴みました。そこから交配が始まり、現在のように赤・黄・白・ピンク・紫など、数百種類ものカラーバリエーションが生まれたのです。



世界に広がったガーベラの歴史

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ガーベラはヨーロッパ全土へと広まりました。オランダでは温室栽培の技術が発達し、ガーベラの生産が産業として確立。その後、日本にも導入され、戦後から昭和の中期にかけて急速に普及しました。

日本では当初、ガーベラは「洋花」の代表として結婚式や誕生日の贈り物に使われるようになりました。近年では季節を問わず安定供給が可能になり、花束やアレンジメントに欠かせない存在となっています。



ガーベラが世界で愛される理由①:色彩の豊かさと造形美

ガーベラの最大の魅力は、何といってもその「色」と「形」です。赤いガーベラは情熱、ピンクのガーベラは愛や感謝、黄色いガーベラは元気や希望を象徴します。花びらが整然と並ぶその姿は、まるで太陽のよう。見ているだけで前向きな気持ちにさせてくれます。

また、花びらの形も多様で、シンプルな一重咲きから豪華な八重咲き、スパイダー咲きなどがあります。この多様性がガーベラを“どんな人にも似合う花”にしています。


ガーベラが世界で愛される理由②:花言葉に込められたメッセージ

ガーベラの花言葉は、「希望」「前進」「感謝」。これらの言葉は、どの国でも前向きで優しい意味を持ち、贈り物としての人気を高めています。

たとえば、卒業式や送別会で贈られるガーベラには、「新しい道を応援する」という思いが込められます。結婚式のブーケでは、「新しい人生のスタートを祝う」意味を持ちます。このように、ガーベラは人生の節目に寄り添う花なのです。


ガーベラが世界で愛される理由③:栽培しやすく、環境にやさしい花

意外かもしれませんが、ガーベラは環境に強く、持続可能な栽培がしやすい花でもあります。温室での光管理や水管理の技術が進歩したことで、少ない農薬と水で高品質なガーベラを育てることが可能になりました。

また、茎が長く丈夫で輸送にも強いため、世界中に出荷しやすいという利点もあります。オランダや日本では、環境に配慮した「エコガーベラ」の栽培も進んでおり、SDGs時代の花としても注目されています。


ガーベラ農家から見た“ガーベラの魅力”

毎日ガーベラを育てている私たちにとって、この花の魅力は「人を笑顔にする力」にあります。ハウスの中で次々と花を咲かせるガーベラを見ていると、まるで生き生きとしたエネルギーを感じます。一本一本のガーベラに個性があり、まっすぐに伸びて太陽を向く姿は、どんな人にも勇気を与えてくれます。

農家の仕事は地味に見えるかもしれませんが、毎日、ガーベラたちが少しずつ成長していく様子を見るのは本当に幸せなことです。花が開く瞬間の光景は、何度見ても飽きることがありません。

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⇧それぞれ 蕾 / 満開 の写真 品種名:クロスレット



最後に

ガーベラという花が人々に愛される理由

ガーベラという名前には、人の情熱と歴史が込められています。そして今もなお、世界中の人々の心を明るく照らす花として愛され続けています。

その美しさ、優しさ、そして希望の象徴としての存在。これからもガーベラは、私たちの日常に彩りを与え、笑顔を届けてくれることでしょう。




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